2日目後半のレポートでは特別講演とUBIQUITOUS Networkingパビリオン、そしてInterop Media Convergence会場から2つの映像&音声のデジタル配信デモンストレーションの模様をお伝えする。
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企業を守るためには4つのステップでセキュリティを導入すべきだ、と語るノーテル社 グローバル・エンタープライズ・ソリューションズ・エンジニアリング ディレクターのジャン・トゥルジョン氏 |
特別講演(SI4)では、ノーテル社 グローバル・エンタープライズ・ソリューションズ・エンジニアリング ディレクターのジャン・トゥルジョン氏が、企業全体を守るネットワークセキュリティをテーマに講演を行った。
冒頭、ムーアの法則、エドホルムの帯域の法則などを例に挙げ、ネットワーク環境の飛躍的な発展により、セキュリティの必要性を解説。現在のネットワークアプリケーションは、有線・無線のどちらでも実装が可能であり、特に無線LANの普及によって「企業は壁の外側まで守らなければならなくなった」とトゥルジョン氏は語った。
現在、企業のCIOが抱える悩みは、ワームやウィルス・データのプライバシー・オンライン詐欺・サイバー攻撃・コンプライアンスの5つがトップであり、これらに対する解決策を導入するには、4つのステップで一元的な管理システムを構築するべきだ、とトゥルジョン氏は言う。まず第一にエンドポイント、つまりデバイスのセキュリティ、次に暗号化に代表される通信のセキュリティ、第三にデータセンターなどの周辺のセキュリティ。これら3つを導入したうえで、最後に挙動監視など、コア・ネットワークにおけるセキュリティを考え、一元化したマネジメントシステムを構築し、ポリシーをダイナミックに変更していく必要性があると言う。
また、セキュアな企業になるためには、当然コンプライアンスにも積極的に配慮する必要があり、ISO17799、SOX法などに対してITサイドからどうアプローチできるかを説明。最後に前述の4つのステップについて、ノーテル社はそれぞれソリューションを提供できる、と締めくくった。 |
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画面左が武蔵野、右が横須賀からの非圧縮HDTVライブ映像。中央では朝日放送が作成したコンテンツを再生している
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ShowNetTV内に設置されたコンテンツサーバ。1.5Gbpsの非圧縮HDTV映像をShowNetのネットワークを通じて配信する |
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ShowNetTVではIPネットワークを利用した映像撮影から編集といったデータ放送の上流部分を受け持っている。放送には受信する側が必要であり、Interop Media Convergenceの中で「HDTVシアター」がそれを担っている。ブース内には3台のハイビジョンテレビが設置され、左右の2台が遠隔地に設置されたカメラからの非圧縮HDTVライブ映像を再生している。そして中央のテレビでは同じく非圧縮HDTVのオンデマンドコンテンツが流れる。このコンテンツはShowNetTV内にあるサーバから配信されており、NTTのi-VistoシステムとShowNetの高速なネットワークによって非常に高精細な映像表現を可能にしている。フルスペックのハイビジョンテレビの実力を余すところなく伝えるコンテンツ&デモンストレーションと言えるだろう。 |
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