Interrop Tokyo カンファレンス

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YC-02

6月12日(水) 12:10-13:30

産業サイバーセキュリティのこれから ~『産業サイバーセキュリティセンター』第2期生の成果から~

概要

近年、「Connected Industries」――さまざまな産業や企業が、データを介して相互につながること――の実現に向けた取り組みが進む中、「重要インフラ(電力など)における、サイバーセキュリティ対策の強化」や「重要産業分野における、サプライチェーン全体でのサイバーセキュリティ対策の実現」が大きな課題となってきています。

中でも、「これらの課題解決を行う中核人材が、企業内に不足している」という危機感から、経済産業省が主導し、『独立行政法人 情報処理推進機構』(IPA)のもとに、『産業サイバーセキュリティセンター』(ICS-CoE)が設立されました(2017年4月)。

ICS-CoEはおもな活動として、社会インフラ・産業基盤でのサイバーセキュリティリスクに立ち向かっていくための、1年間の『中核人材育成プログラム』を提供しています。第2期プログラムでは、重要インフラ関連企業などから将来の中核人材候補83名を受講生として迎え入れました(第1期の好評を受け増員)。2018年7月の開始からほぼ1年間が経過しようとしていますが、その間テーマとして、「ITセキュリティ」「制御技術(OT)領域の防御技術」「ペネトレーション手法」「インシデント対応」「BCP」「海外のサイバー規制動向」などを学んできました。

本セッションでは、まずICS-CoEの第2期生からなるスピーカー陣から、『中核人材育成プログラム』の成果を発表します。またそれをもとに、ICS-CoEの講師陣や本セッションへの参加者の皆様も含めて意見を交換し、その結果を「各企業におけるセキュリティ対策」として活かしていただくことを目的とします。あわせて、『中核人材育成プログラム』の実際の内容やその有効性を垣間見ることもできます。

要旨
  • 『産業サイバーセキュリティセンター』(ICS-CoE)の紹介とその取組
  • ICS-CoEの実体験者(受講生)からの成果発表
      -体験した意識変革
      -自社に持ち帰る成果
      -課題への取り組み: 自社の経営層の意識改革、自身のキャリアパスの確保 など
  • ICS-CoEの講師による振り返り
  • 参加者の皆様との意見交換
講演者

Chair

門林 雄基

奈良先端科学技術大学院大学

先端科学技術研究科 教授

Speaker

佐々木 弘志

マカフィー(株)

サイバー戦略室 シニアセキュリティアドバイザー CISSP

Speaker

満永 拓邦

東京大学大学院情報学環

特任准教授

Speaker

後藤 教彰

三井化学(株)/ IPA 産業サイバーセキュリティセンター

中核人材育成プログラム 第二期受講生

国内総合化学企業の情報システム部門セキュリティ担当
H1入社:人工知能/NN→分子設計システム→工場情報共有システム→米国BtoB会社立ち上げ支援→業界EDI/XML標準策定→海外駐在→工場システム管理者→現職

Speaker

佐藤 芳紀

森ビル(株)情報システム部 課長 / IPA 産業サイバーセキュリティセンター

中核人材育成プログラム 第二期受講生

森ビル株式会社情報システム部所属
2014年頃からセキュリティに関係する業務に従事し、組織内シーサート構築に関わる。

Speaker

大隅 悠理

(株)NHKテクノロジーズ/ IPA 産業サイバーセキュリティセンター

中核人材育成プログラム 第二期受講生

ファシリティ技術本部 情報システムセンター ネットワーク・セキュリティ運用部

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