開催概要
名称 | Interop Tokyo 2020 |
---|---|
会期 |
|
主催 | Interop Tokyo 実行委員会 |
運営 | 一般財団法人インターネット協会 株式会社 ナノオプト・メディア |
運営協力 | WIDEプロジェクト |
参加料金 |
オンライン参加|無料(一部事前登録制・無料) 展示会:5,000円(税込)… 事前登録により無料 |
同時開催 |
Connected Media Tokyo 2020 デジタルサイネージ ジャパン 2020 ロケーション ビジネス ジャパン 2020 APPS JAPAN 2020 |
Interop Tokyo 実行委員会
実行委員のご紹介
実行委員長
- 村井 純
- 慶應義塾大学 環境情報学部 教授
実行委員
- 江崎 浩
- 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
- 鎌田 信夫
- 株式会社ソリトンシステムズ 代表取締役社長
- 河村 厚男
- 日本電気株式会社 執行役員常務
- シスコシステムズ合同会社
- 後藤 滋樹
- 早稲田大学 名誉教授
- 庄司 哲也
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長
- 須賀 高明
- 富士通株式会社 ネットワークサービス事業本部 本部長
- 高橋 誠
- KDDI株式会社 代表取締役社長
- 谷崎 勝教
- 株式会社三井住友銀行 取締役 専務執行役員
- 田丸 健三郎
- 日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー
- 長崎 忠雄
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長
- 中村 伊知哉
- 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
- 中村 修
- 慶應義塾大学 環境情報学部 教授
- 夏野 剛
- 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授
- 藤原 洋
- 株式会社ナノオプト・メディア 代表取締役社長
- 古屋 知弘
- ジュニパーネットワークス株式会社 代表取締役社長
- 本間 康文
- 株式会社東京放送ホールディングス / 株式会社TBSテレビ メディア企画室 参与
- 前川 徹
- 東京通信大学 情報マネジメント学部 学部長 教授
- 松原 康範
- 株式会社日立製作所 理事 システム&サービスビジネス統括本部 CSO
- 吉澤 和弘
- 株式会社NTTドコモ 代表取締役社長
- 華為技術日本株式会社
Interop Tokyo カンファレンス
プログラム委員会
プログラム委員会議長からのご挨拶
世界は オンライン・ファースト(On-Line First)へ
Interop Tokyo カンファレンス
プログラム委員会議長
東京大学大学院
情報理工学系研究科 教授
江崎 浩
Interop Tokyoが起動して25年以上の時が経過し、すべての社会・産業活動がインターネットの存在を前提にした「デジタル・ファースト」に基づいた進化を経験しようとしていると感じていましたが、2020年1月末に中国 武漢市を起点に始まったCOVID-19 によるパンデミックは、「デジタル・ファースト」の次の段階である「オンライン・ファースト(On-Line First)を覚醒させつつあるように思えます。
「インターネットの遺伝子」は、Interop Tokyoの10年目に我々が考えた、インターネットがいろいろな産業分野に導入され、すべての産業を連結させていくという段階を、現実のものにしつつあります。 これは、我が国においては Society 5.0と呼ばれていますし、グローバルには、デジタル・トランスフォーメーションあるいはデジタル・イノベーションと呼ばれています。 ただ、Society 5.0でも、システムの考え方は、「フィジカル・ファースト(Physical First)」あるいは、CPS(Cyber Physical System)と呼ばれるように、物理が主役で、サイバー(デジタル)空間に物理空間のデジタルのコピーが作られ、物理空間を管理・制御するというシステムモデルとなっていました。これを、「デジタル・ツイン(Digital Twin)」と呼ぶ人・企業もありました。 ところが、最近、この「Digital Twin」は、コンピューティング能力の向上によって、Physical Firstの物理空間が主役のシステムから、Cyber(Digital) First の サイバー・デジタル空間が主役のシステムへと進化しつつあります。 ある意味、サイバー遺伝子(あるいはデジタル遺伝子)の覚醒による主役交代です。 物理空間は、サイバー空間で形成されるオブジェクト指向に基づくネイティブ・デジタル(Native Digital)な{デジタル}空間の一部であり、デジタル空間の入出力装置に接続されている外部機器の一つというシステムへと進化しつつあります。 すなわち、対等な関係である“Twin”から、主従関係の関係である“First“へのサイバー・デジタル空間の進化であり、覚醒です。
COVID-19 によるパンデミックへの対応のために必要となった 強制的な活動形態の変化は、この「サイバー・デジタル・ファースト」への進化を、その次の段階である「オンライン・ファースト」すなわち、いわば、「インターネット・ファースト」への進化を加速させる契機になったのかもしれません。 COVID-19 に対する抗ウィルス薬が存在しない状況においては、物理的な接触と近接を避けることが、COVID-19 によるパンデミックへの本質的な解決法となります。このような条件下でも、我々は社会・経済活動を継続させなければなりません。すなわち、物理空間での 短絡(=ショート)を行うことなく、物理空間に存在するヒトの間での相互作用を、サイバー・デジタル空間を介して排他的に(=Point-to-Pint)に実現しなければならないのです。 例えば、「口」から発生される「音」は空気を介して「耳」に伝達、物理実体が反射(あるいは生成)する「光」は空気を介して「眼」に伝達されていた人と人との間でのコミュニケーションを、空気の代わりに「デジタルビット化」しデジタル信号で実現させることで、人と人の直接の接触・近接を回避しました。 コミュニケーションのデジタル化、そして「オンライン化」です。 今回の経験を通して、人類は、多くの活動がデジタル・オンラインシステムで実現可能であること、また、将来の同様の(さらに類似)のインシデントに対応するためには、我々の生活・活動の「オンライン化」を実現させておくことの必要性を認識することになるでしょう。 その時には、オンラインコミュニティーにおける「オフ会」(=Off-Lineでの物的な接触・近接)の価値を、再評価するようになります。 物理ファーストの世界で、「サーバー・デジタル空間でのコミュニケーション」に価値が見いだされた 逆の現象が起こるのです。
インターネットの遺伝子のもう一つ重要な機能・特長は、「グローバル性」です。 まさに、COVID-19 パンデミックは、人の移動がグローバル化したことで、その伝染の速度がこれまでの伝染病とは異次元なものになってしまいました。これに対する、短絡的な対処法は境界遮断(=ファイアウォール)による分断(=フラグメンテーション)です。 しかし、人の移動を止めることは、もはや不可能であることを我々は認識することになりました。 すなわち、「グローバルである」ことを前提にして、有効な対策を考え出さないといけないことを、我々は学んだのです。 近年のインターネットで問題・課題として認識されていた 「The Internetの維持」です。
「次のネット社会」は、すべての産業、すべての国、すべてのモノ、すべてのヒトが、つながる(Connected)社会であり、さらに、「オンライン」が前提の社会となります。 Interop Tokyo 2020に参加される皆様には、この機会を最大限に活用していただき、最先端のサイバー・ファーストで、さらに オンライン・ファーストなデジタルエコノミーへの進化と覚醒を牽引する最新の技術・ビジネスの動向と現状を把握し、ますます加速するインターネット遺伝子による社会・産業革命を生き抜くために必要な、発見・発掘を体験する機会としてご利用いただければ幸いでございます。
Interop Tokyo カンファレンス
プログラム委員
議長
- 江崎 浩
- 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
副議長
- 門林 雄基
- 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 教授
ファウンダー
- 高橋 徹
- 株式会社インターネット戦略研究所 代表取締役会長
アドバイザー
- 稲見 昌彦
- 東京大学 先端科学技術研究センター 教授
- 冲中 秀夫
- Techno-Visionary 代表 工学博士
- 近藤 邦昭
- 株式会社まほろば工房 代表取締役
- 砂原 秀樹
- 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
- 藤原 洋
- 株式会社ナノオプト・メディア 代表取締役社長
アドバイザー&エディター
- 本林 良太
- 日本電気株式会社 マーケティング戦略本部 マネージャー CISSP
プログラム委員
- 浅井 大史
- 株式会社Preferred Networks リサーチャー 博士(情報理工学)
- 石塚 宏紀
- KDDI株式会社 コンシューマ事業企画部 / NPO法人 日本Androidの会 理事
- 伊東 寛
- ファイア・アイ株式会社 最高技術責任者 工学博士
- 大江 将史
- 大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台 情報セキュリティ室 次長
- 小野寺 好広
- シスコシステムズ合同会社 シニア・ソリューション・アーキテクト
- クロサカ タツヤ
- 株式会社 企 代表取締役
- 斉藤 賢爾
- 早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授
- 佐々木 弘志
- マカフィー株式会社 サイバー戦略室 シニアセキュリティアドバイザー CISSP
- 佐藤 雅明
- 慶應義塾大学 SFC研究所 政策・メディア研究科 特任准教授
- 関谷 勇司
- 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授
- 田中 邦裕
- さくらインターネット株式会社 代表取締役 社長
- 田丸 健三郎
- 日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー
- 中西 克彦
- NECネクサソリューションズ株式会社
- 満永 拓邦
- 東京大学大学院情報学環 特任准教授
- 山下 達也
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 技術開発部長