Interopは、インターネットエンジニアが一堂に会する最大イベントとして位置づけられてきましたが、インターネットの本格的商用化、すなわちキャリアサービスのコアサービスとして取り入れられてから今年で10年になります。言い換えれば過去の10年は、インターネットが通信インフラへと発展してきた10年でした。それでは、今後の10年は、どのような時代になるのでしょうか?私なりに今後の10年を展望してみたいと思います。インターネットは、技術、文化、メディアなど様々な側面をもっていますが、本質は、技術革新にあると思います。技術革新とは、社会の産業構造と人々のライフスタイルを一新することで、法制度までも変えることを意味します。その意味において、今後のインターネットは、これまでの「ビジネスマンと生活者の便利なツール」から「あらゆる企業活動と生活にとっての必須のツール」へと進化・深化することでしょう。そのためには、企業・家庭への「浸透性促進技術」の発展が不可欠ですが、いくつかのヒントは、やはりInterop Tokyo 2006の中に見つけることができます。例えば、PLC/DLNA、トリプルプレイ、DNSに関するワークショップなどをお薦めしたいと思います。