おすすめセッション

Interop Core

私のお薦めセッション
東京大学大学院
情報理工学系研究科 教授
江崎 浩

1993年11月 株式会社インターネットイニシアティブによって、日本での商用インターネットサービスが開始されて、20年の月日が経過しましたが、インターネットでは、依然として革新的なサービスやビジネス、そして技術が登場し続けています。インターネットの普及により、IPv4アドレスは既に枯渇し、我が国においては、2014年、NTTグループを中心にした戦略的なインフラの対応が展開され、いよいよ IPv6の本格的な導入が始まります。その結果、IPv6の問題は、2014年から、モバイルやアプリケーションなど、新しい段階への挑戦に突入します。 また、WEB技術を前提にしたアプリケーションの展開は、これまでのインターネットのトラフィック特性を根本的に変えようとしています。過去には、ブロードバンド環境の出現、P2P技術によるコンテンツ共有アプリケーションの登場、YouTubeに代表される動画コンテンツの本格展開など、革新的な技術・サービスの出現によって、インターネットのトラフィックが劇的に変化してきました。インターネットトラフィックの現状と過去を把握することによって、そこに隠れている未来の姿が見えてくるかもしれません。 実トラフィックの解析結果は、インターネットの姿を鏡のように映し出してくれます。一方、インターネットの一般社会への普及は、安全で安心なサービスを、誰でも簡単にどこからでも利用できなかればならないということを、当然のこととしました。その結果、特に最近は、グローバルな空間でのIPアドレスとドメイン名の管理は、常に、国との戦い、そして、インターネットに接続される計算機の数との戦いとなっています。クラウドやSDNなと、仮想化技術の導入は、インターネットに接続される計算機の数を爆発させつつあります。 このような環境でもインターネットは動作しつづける責任を持っています。インターネットのコアで何が起こっているのかを把握するこれらのセッションは、現状の問題を正確に理解・把握することの手助けとなるでしょう。

C3-02 インターネットトラフィック 2014
C3-03 DNS HotTopics 2014
C3-04 IPv6 HotTopics 2014

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セキュリティ・プライバシー

私のお薦めセッション
奈良先端科学技術大学院大学
情報科学研究科 准教授
門林 雄基

『リスクを克服し価値創造へ』

プライバシ、サーベイランス、サイバー攻撃。これら3つのキーワードは今年、インターネットを活用し新事業を推進するときに必ず出てくるキーワードだと言えるでしょう。しかしインターネットをリスクと同一視してネット活用型の事業を敬遠するのは、高速道路をリスクと同一視して高速道路を活用しないのと同じぐらいナンセンスなことだということは皆さんもご存じの通りでしょう。情報スーパーハイウェイ構想が実現されたいま、リスクを克服し、情報スーパーハイウェイの大いなる可能性を享受する企業が飛躍的に成長していることは、さまざまな事実から読み取ることができます。Interopの基調講演の変遷をみても、数年前の新興企業がいまや大企業として並び立つ様子は感慨深いものがあります。
いまやインターネットを活用するすべてのビジネスにおいて、果敢にリスクと対峙し、リスクを克服し価値創造につなげることが求められていると言えます。そのためにリスクを知り、リスクと対峙する術を知り、リスクをとりまく社会的コンセンサスを知るためのセッションを用意しました。

C3-01 表も裏も知らずには使えないインターネット暗号通信~インターネット暗号通信を安全に使うための必須知識~
C1-02 Beyond Zero-day attack~ゼロデー攻撃をめぐる攻防~
C1-07 ビッグデータとプライバシ~日本の指針と世界の潮流~

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データセンタ

私のお薦めセッション
さくらインターネット株式会社
代表取締役 社長
田中 邦裕

インターネットと、インターネット上で動作するアプリケーションを支えてきたデータセンタは、クラウド時代とモバイル時代を迎え、これまでとは比較にならないほど、注目を浴びています。そのような中で、データセンタへ最先端の技術が投入され、処理性能、信頼性、エネルギー効率など、さまざまな側面において進化が続いています。例えば、これまでのサーバアーキテクチャでボトルネックとなっていた、ディスクI/Oの遅さを抜本的に解決する半導体ディスク(SSD: Solid State Drive)の導入が急激に進行していたり、直流給電による電力供給効率の向上とスペースの有効利用が取り組まれていたり、統合的なエネルギー管理によるエコの実現をしたりなど、さまざまな施策がとられています。また、フェイスブックが主宰する OCP(Open Compute Project) では、データセンタを構成するすべての構成要素をOpenとDevOpsの思想に基づいて、フルスクラッチで設計する取組みに着手していることも注目されます。これら2014年の最先端のデータセンタに関する 重要なトピックスを掴むチャンスをお見逃しなく。

C4-01 急激な進化を遂げるSSD新技術のロードマップ
C4-02 これからのデータセンターを知る!~DCIMによる大規模化対応~
C4-03 ソーシャルサービスクラウドでのSSD活用術
C4-04 これからのデータセンタを知る!~配電と配線編~

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エンタープライズIT・BCP

私のお薦めセッション
株式会社富士通研究所
システムソフトウェア研究所 システムマネジメント研究部 主任研究員
野村 祐士

企業システムは大きな転換点にあり、システムに携わる担当者の悩みは尽きません。一つは、クラウドに始まりSDNやビッグデータなど最新技術をどのように自社に活用するか、という「未来」「攻め」の悩み。もう一つは年々複雑化するシステムを、いかにトラブルを少なく運用しつつエンハンスするという「現在」「守り」の悩み。今年は特に「現在」「守り」の悩みに技術の切り口で答えるセッション、そして、技術以外の切り口が豊富なセッションを増やしたことが特徴です。
例えば、ビッグデータに関しても、ネットワークを含むシステム観点で悩みに答える事例を知ることができるなど、Interopならではの企画を用意しました。加えて、技術だけでなく組織のあり方にも踏み込んだセッション、もちろん、デスクトップ仮想化、SDNなど、継続的なウォッチが必須の技術動向も網羅しています。
展示会やネットでは得られない「ここだけ」の情報が得られるInteropのコンファレンス・セッションは、確かな将来へのトレンドを先取りしつつ、現在の問題解決にも役に立てると考えています。

C3-05 トラブル対策とDevOpsに活かすシステム運用ビッグデータ
C3-06 Software-Defined Infrastructureを支える次世代仮想化基盤アーキテクチャ
C3-07 デスクトップ仮想化Top3ベンダのビジネス戦略
C3-08 実践・事業継続マネジメント(仮)
C2-01 ビジネスシーンにおけるビッグデータの利活用とそれを支える組織

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ニュービジネスクリエイション

私のお薦めセッション
株式会社データホテル
情報環境技術研究室 執行役員室長
伊勢 幸一

2010年以後、クラウドサービスに牽引されてきた国内のデータセンタ、ホスティング市場は、ここに来て若干失速してきた気配を感じます。国内データセンタ市場の予想成長率は年々下方修正され、郊外型だけではなく都市型のデータセンタも供給過剰気味となり、今後ますます価格競争が激化していく事でしょう。しかし、スマートフォンや携帯ゲーム機などPC以外の機器がインターネットアクセスデバイスとして広く認知されて利用されはじめ、日本や欧米はもとより、インターネットユーザ数が加速度的に増加しているアジアやアフリカなどでも今後IOT市場がますます活性化していく可能性があります。市場ではIOT時代の新しいインターネットサービスと技術、そしてビジネスモデルが待ち望まれており、事業者にとっても国内市場だけを対象とするのではなく、海外市場向けや海外からアジアへ進出しようとする外資系企業向けのサービスを展開し、日本がアジア市場におけるビジネスハブの役割を担えるように対応していかなければなりません。世界のインターネット勢力バランスが大きく変わろうとしている今、今回のカンファレンスはその潮流や動向を正しく認識し、対応を図るためのヒントや手助けとなる事でしょう。

C2-03 激変・進化するアジアインターネットビジネス
C1-06 IoT:新市場と基礎・革新技術の予測
C2-04 海外クラウド事業者から見る日本市場と攻略法

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インターネットファブリック・SDI

私のお薦めセッション
日本電気株式会社
コーポレートマーケティング本部 マネージャー
本林 良太

SDI/SDN (Software-Defined Infrastructure/Networking) が、“ブーム”“元年”“生みの苦しみ”などと言われ続けて数年が経ちました。しかしこの間、議論の収束と実装とは着実に進んできています。たとえばバーチャルオーバレイの方式では、VXLAN (Virtual eXtensible Local Area Network) が一歩抜け出した感があります(まだまだ議論は続いています)。いまは“Northbound”、すなわち上位レイヤからの制御の拡充を目指した、“オープン化”の動きが一番の注目点でしょう。とはいえユーザの視点では、実導入のためには、「サーバとネットワーク」や「仮想サーバと物理(ベアメタル)サーバ」の統合管理への対応も欠かせません。これらの需要に応えようと、各社から多種多様な「管理ソリューション」が整えられてきています。
こうしたサーバインフラを支えるネットワークは、高可用・高効率・多機能な“アンダーレイ”であることが前提となりましょう。多額の費用を投じて独自ASICの開発に挑み続けるベンダもある中で、一方では「Broadcom製の汎用チップにCumulus Linuxで」というような、「ベアメタルスイッチ」を目指す動きも活発さを増してきました。
さらに“制御する側のSDN”に対し“制御される側のNFV (Network Functions Virtualization)”の領域では、当初議論の「キャリアむけの特殊機能の、x86 サーバ上でのソフトウェアでの実現」に加え、より身近な「仮想ルータ」や「仮想アプライアンス」なども、NFVと呼べなくもありません。
今年のInteropでは、以上のように論点の尽きないSDI/SDNやNFVについて、さまざま側面から捉えつつ議論を試みます。品川で開催される以下のセッションらに加え、幕張の展示会場では出展各社のブースおよび『SDI ShowCase』で、これらの実現の度合いを体感していただけます。

C1-05 SDNソルーション~生き残るための条件を考える~
C2-07 SDN革命:ルータ・スイッチに何が起こっているのか?
C2-06 Ethernet Fabric:SDI/SDN時代に要求される機能
C2-05 ネットワーク仮想化技術: L3オーバーレイ方式の進化の行方
C1-03 NFVの現状と可能性

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公共・政策

私のお薦めセッション
株式会社企
代表取締役
クロサカ タツヤ

インターネットは日常社会のあらゆる面に普及し、社会システムそのものをドライブする存在になりつつあります。人はもちろん、様々なモノや空間がネットに接続された結果、そこから生み出されるビッグデータは、経済価値はもちろん、私たち人間がよりよく生きるための不可欠な資源として、大きな注目を集めています。また、2011年春に起きた東日本大震災によって、地域の絆やコミュニティの価値が大きく見直されるなか、人間生活のより細やかな部分にも手をさしのべられるインターネット技術の利活用は、新たな社会システムの(リ)デザインに不可欠なものとなってきました。
そんないまだからこそ、あえて「インターネットはどこまで社会に普及したのか」という問いを、Interopに集う皆さんと、改めて考えてみたいと思い、セッションを用意いたしました。インターネット商用化が20年を過ぎ、普及が進んだことで、先進的に取り込む人や組織と、まだ道半ばという方々のギャップも顕在化しています。そうした課題をいかに克服していくのか、コミュニティの現場はもちろん、政策立案も含め、様々な最前線で奮闘されるエキスパートを集め、次なる20年に向けたインターネットの役割を、明らかにします。

C1-04 公共無線LAN:災害に備えての役割と運用
C4-05 成長戦略の柱となる通信政策の本質
C4-06 自治体版IT戦略~自治体のIT化~
C4-07 自治体版 IT 戦略 ~クリエイティブ産業振興と連携した企業誘致を図る福岡市の事例~
C4-08 オープンデータで儲けるために必要なこと~ビジネス事例の分析~

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モバイル・ワイヤレス

私のお薦めセッション
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
天文データセンター 助教
大江 将史

みなさんがご存じの通り、ワイヤレスLAN(Wi―Fi)は、身の回りの機器に広く普及するようになりました。現在、スマートデバイスやパソコン、ゲーム機など、年間4000万台を超えるワイヤレスLAN搭載機器が出荷されています。そして、家や職場、学校はもちろんのこと、街には、公衆ワイヤレスLANサービスの導入等、利用環境の普及も進んでいます。また、普及に伴いLANアクセス技術としての利用以外にも、位置特定技術としての活用や、移動体通信サービスに対するオフロードとしての活用、災害時に多くの人が所有するワイヤレスLAN対応スマートデバイスを活用した被災支援など、ワイヤレスLANの様々な活用事例が登場しています。技術面でも、ギガビット級の速度を実現する802。11acや、新たな認証方式など、普及しつつもニーズに応じた技術的な進化を遂げています。私のお勧めセッションとして、このような普及から成熟の時代を迎えたワイヤレスLANの技術動向や、ワイヤレスLANを最大限に利活用する事例などをテーマとしたものを挙げました。これらのセッションを通して、成熟にあるワイヤレスLANの動向とその利活用の取り組み事例を通して、ワイヤレスLAN技術全体の将来像を共有できればと思います。

C1-01 ワイヤレスLAN技術~広がり続ける帯域と用途~
C1-04 公共無線LAN:災害に備えての役割と運用
C1-08 モバイルネットワークVSスマホアプリ最前線
C2-02 モバイル時代のインターネット~ソーシャルプラットフォーム設計最前線から~

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