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開催概要

実行委員長からのご挨拶

東日本大震災は、地球上のすべての人が インターネットによって、つながっていることを示しました。「人と人をインターネットがむすんだ」ことは、震災直後と震災からの復興の活動の中で実感され、世界中の人が日本への暖かいメッセージと支援を寄せていただきました。今回は、さらに、「モノとモノ、モノと人とをインターネットがむすぶ」ことの必要性を認識させました。 そして、今、IT戦略本部が再起動され、ITを用いた本格的復興に向けた活動が起動・実施されなければなりません。

一方で、世界は、日本の状況とは関係なく、活発な経済活動を展開しています。 米国西海岸におけるSNS企業の上場劇に代表される活況、新興国で継続する急成長は、インターネットの世界地図を確実に塗り替えつつあります。 日本でも、スマートフォンやタブレット端末の急激な普及、クラウドサービス・データセンター市場の急激な成長、さらには、エネルギー問題への対応などが進展しており、ひとびとのインターネットの利用スタイルからシステム構築のあり方まで、大きな転換期にあるといえるでしょう。

IPv4アドレスの在庫枯渇に伴い、世界は、急速にIPv6の導入を加速させています。 GoogleやFaceBookなどハイパージャイアントは、2012年6月6日以降、IPv6とIPv4のデュラアルスタックでの、恒久的なコンテンツ提供サービスの段階を迎えます。 世界的に見て、特異なネットワーク環境を持つ我が国における対応は、グローバルにも大きな注目を集めており、業界が結束して、問題の解決にあたらなければなりません。

Interop Tokyoはインターネット黎明期と呼ばれた1994年から、常に最先端の情報通信関連の専門イベントとして開催されてきました。Interop の名前の由来通り“Interoperability ”(相互接続性)をテーマに、最新の機器、技術、サービスが一堂に介し、実稼動する様子が見えるだけではなく、それらが実際の利用者とどのように連携できるのかがわかるイベントとして専門家から一般のユーザーまで広く、長く愛されてきた歴史があり、日本のインターネットの発展と共に歩んできました。 いわゆる情報通信システムにおけるInteroperabilityは、一見確立したように見えているかもしれませんが、決してそうではなく、クラウド、ビッグデータ基盤、あるいは スマートフォンなど、新しいネットワーク基盤の登場は、新しい Interoperability問題を発生させています。 近年は、さらに、これまでは、インターネットにはつながっていなかった 新しい”モノ”が相互接続されなければなりません。

しかし、”モノ”がつながる インターネットでも、インターネットは、ヒト のために存在すべきです。 ヒトの活動を支援し、新たな挑戦を支援することが可能なインターネットへと、インターネットが、進化しなければなりません。 著しく変化を遂げるインターネットの世界において、皆さんとともにこれからの生活やビジネスシーンにおけるインターネットのあり方について新しい発見をして頂きたいという思いをこめて、今年は「Discover IT –ICTの変動を見極める3日間」をスローガンに開催いたします。

Interop Tokyoの場が「今」の挑戦への答えを披露することに加えて「新しいインターネット」「新しい市場」をお見せする場、体験できる場になるよう、参加者すべての新たな扉を開く場になることを楽しみにしています。

Interop Tokyo 2012 実行委員長
慶應義塾大学 環境情報学部教授
村井 純

プログラム委員会議長からのご挨拶

Discover IT ― Invention, Innovation and Business Partners―

復興は、復旧でも再起動でもなく、新しい社会・産業基盤を創造することです。 今、日本のインターネット産業は、たくさんの難しい課題を突き付けられています。 しかし、これは、成長と創造を産み出すための、神様が与えてくれたチャンスと捉えるべきでしょう。 東日本大震災から、ほぼ1年を経過し、既に、復興の実現に資する成果のもと(Seeds)は、具現化の道を探し当てようとしているように思えます。 東日本大震災は、単に、津波と地震の災害を受けた東北地区の被災地だけではなく、福島原子力発電所の惨事に伴う原子力発電の停止をもたらし、全国規模での電力供給能力不足という状況を 我々に突き付けています。 すなわち、我々は、通常の 復興よりも、より厳しい過酷な条件で、復興を実現させなければならない状況にあるのです。

日本は、過去にも、このような、他に例を見ない過酷な状況にあっても、知恵と勇気をもって、これに挑戦し、大きな成長を実現してきました。 今回も、このようなことが、実現されると信じています。 このような、逆境の時にこそ、新しいイノベーションが実現されなければなりません。 既に、これまで、なかなか具体的な議論が行われなかった スマートメータの導入では、一気に、インターネット技術を用いたグローバルなオープンシステムの適用が真剣に議論されています。 あるいは、遅々として進まなかった、クラウドシステムの導入・利用や、情報システムを Off-Premises化するデータセンタとクラウドサービスの利用は、政府・自治体のシステムのみならず、企業においても、急速に進展しつつあります。 IPv4アドレスの枯渇は、既に、既存の情報システムへ影響を出し始めており、2012年6月6日に予定されている IPv6 Launchに向けた対応は、我が国においては、いくつかの特異な環境のために、非常に大きな技術的・ビジネス的問題の解決を要求しています。 世界では、「ビッグデータ」というキーワードで、膨大なデータを用いた新しいサービスの議論が行われていますが、日本では、より、現実的な問題として、東日本大震災において、各システムのデータが、分断され共有されることがなかったために、十分なサービスを提供することができなかったことが認識され、より、目的オリエンティッドなビッグデータシスエムに対する要求条件を、肌身で感じることができた、世界で唯一の国であると考えることができるでしょう。 スマートグリッド、スマートコミュニティーに関しては、特に新興国においては、節電・省エネではなく、エネルギーの需要急増に対応可能なシステムの実現を要求していますが、日本においては、エネルギー供給量の減少に対応しながら社会・産業活動の持続性成長を実現するためのイノベーションを要求しており、このように、厳しい要求条件を満足しなければ社会・産業の成長のみならず維持も困難であるという環境での問題解決法を見出す最高の機会を提供してもらっていると考えることができるでしょう。

すなわち、今回は、東日本大震災からの復興のプロセスを通じて、日本の社会インフラ全体を、少ないエネルギー消費量で実現する高効性を実現しつつ、世界が称賛した日本品質(Japan Quality)を持つ世界最高水準の耐障害性・事業継続性を持つ、リスク分散化型のインフラへと、進化させることになるでしょう。 その結果、我が国の社会インフラと産業・社会システムは、世界最高水準のTHE JAPAN QUALITY へと進化し、傑出した世界競争力を持つことになります。

Interop Tokyoは、これまで 19年間にわたり、The Internetとインターネット関連産業を牽引し国内外のマーケット・スタンダードを確立してきました。 今日のテーマである 『Discover IT –ICTの変動を見極める3日間』は、今、市場で起こっている 未だ顕在化していないIT技術・ITビジネスに関する発明(Innovation/Invention)を、発見(Discover)し、さらにビジネスを興すための発想とビジネスパートナーとの出会いの機会を提供することを目指しています。

Interop Tokyoに参加される皆様には、この機会を最大限に活用していただき、最先端のICT技術の動向と現状を把握し、次のインターネット革命を生き抜くに資する、また、この国難を逆に利用し世界最高水準の社会インフラの構築に資する 叡智を発見(Discover)する契機としてご利用いただければ幸いでございます。

Interop Tokyo 2012 プログラム委員会議長
東京大学大学院
情報理工学系研究科 教授
江崎 浩

開催概要
会場 幕張メッセ
会期 コンファレンス 2012年6月12日(火)~2012年6月15日(金)
展示会 2012年6月13日(水)~2012年6月15日(金)
主催 Interop Tokyo 2012 実行委員会
運営 財団法人インターネット協会
株式会社 ナノオプト・メディア
特別協力 WIDEプロジェクト
予定来場者数 約130,000人(同時開催イベント含む)
後援 総務省、 経済産業省、 千葉県千葉市在日カナダ大使館商務部在日米国大使館商務部独立行政法人 情報処理推進機構独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)独立行政法人中小企業基盤整備機構独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)一般社団法人 関東ニュービジネス協議会一般社団法人コンピュータソフトウェア協会一般社団法人 情報サービス産業協会一般社団法人テレコムサービス協会社団法人 電気通信事業者協会社団法人日本インターネットプロバイダー協会一般社団法人 日本経済団体連合会一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター一般社団法人 情報通信技術委員会一般社団法人 モバイル・コンテンツ・フォーラム一般社団法人モバイルブロードバンド協会一般財団法人 全国地域情報化推進協会財団法人 ソフトピアジャパン一般財団法人 デジタルコンテンツ協会財団法人電気通信端末機器審査協会一般財団法人マルチメディア振興センター一般財団法人流通システム開発センター特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会特定非営利活動法人 ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム特定非営利活動法人 スキル標準ユーザー協会特定非営利活動法人日本データセンター協会特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会RIAコンソーシアムIPv6普及・高度化推進協議会インターネットITS協議会グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム(GICTF)グリーンIT推進協議会国際CIO学会ジャパン・クラウド・コンソーシアム日本商工会議所World Wide Web Consortium(W3C)一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会モバイル マーケティング ソリューション協議会日本CIO協会 (ISC)2 Japan

※2012年5月29日現在 申請順
参加料金 展示会:5,000円(税込)…事前登録により無料
コンファレンス:有料(一部無料)
同時開催 IMC Tokyo 2012
デジタルサイネージジャパン2012
スマートデバイスジャパン2012
ロケーションビジネスジャパン2012

注力テーマ

注力テーマ


Interop Tokyo 2012実行委員会編成

実行委員長

村井 純 慶應義塾大学 環境情報学部 教授

実行委員

香山 誠 アリババ(株) 代表取締役社長
藤沢 秀一 NHK 放送技術研究所 所長
有馬 彰 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) 代表取締役社長
山田 隆持 (株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ 代表取締役社長
中村 修 慶應義塾大学 環境情報学部 教授
中村 伊知哉 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
チョン キルナム 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 教授
夏野 剛 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授
田中 孝司 KDDI(株) 代表取締役社長
前川 徹 サイバー大学 IT 総合学部 教授
(社)コンピュータソフトウェア協会 専務理事
木下 剛 シスコシステムズ(同) 専務執行役員
マット・コロン ジュニパーネットワークス(株) 代表取締役社長
宇陀 栄次 (株)セールスフォース・ドットコム 代表取締役社長
兼 米国セールスフォース・ドットコム EVP(上級副社長)
鎌田 信夫 (株)ソリトンシステムズ 代表取締役社長
宇野 直樹 東京海上日動火災保険株式会社 常務取締役 
江崎 浩 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
藤原 洋 (株)ナノオプト・メディア 代表取締役社長
山口 英 奈良先端科学技術大学 情報科学研究科 教授
大橋 文雄 日商エレクトロニクス(株) 取締役会長
ヴィバウ・カント・ウパデアーエ 日本インドセンター 代表
手島 俊一郎 日本電気(株) 執行役員常務
大木 聡 日本ヒューレット・パッカード(株)
エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク 事業統括
HPネットワーク事業本部 本部長
黒川 茂 日本ユニシス(株) 代表取締役社長
中島 純三 (株)日立製作所 代表執行役 執行役副社長
香川 進吾 富士通(株) 執行役員
上瀬 千春 (株)フジテレビジョン 常務執行役員 技師長
加治佐 俊一 日本マイクロソフト(株) 業務執行役員 最高技術責任者
渕崎 正弘 (株)三井住友銀行 取締役 専務執行役員
小林 大三 (株)リクルート MIT United 局長
後藤 滋樹 早稲田大学 理工学術院 情報理工学科 教授

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