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Interop Tokyo 2007プロデューサーの佐藤 孝とIMC Tokyo 2007プロデューサー大嶋 康彰が今年のInterop Tokyo 2007とIMC 2007のテーマについて語る

取材協力:(株)シンクイット

Interop Tokyo 2007は「The Internet」を魅せる

佐藤:まさにインターネット、これぞインターネットという技術やソリューションをまとめて魅せる「The Internet」が今年のInterop Tokyoのテーマです。

これはInterop Tokyo 2006年のテーマであった「Back to the Fundamentals」につながるもので、昨年、基本に立ち返って現状を見直し、そこで見つけた必要なもの、課題、次のステップに進む答えを「The Internet」というテーマを通じて明確にしていこう、という気持ちを込めています。インターネット上で、インターネットを活用して、そこから先に何があるのか。これらの課題を解決する世界を見せる展示を目標にしています。

Interop Tokyoに来場される皆さんは、TCOの削減やビジネスの飛躍など、様々な課題を持っていることと思います。1つのメッセージとして「Think About」をあげていますが、持っている課題について一緒に考え、どうしたら解決できるかの答えを見つけてもらいたいと考えています。

Interopは展示会とコンファレンスの両輪で、課題解決の道を提示しています。例えば旬のキーワードである「ITガバナンス」、「Web2.0」、「NGN」も、それを見る人やその角度によって受け取り方は違うでしょう。情報システム部の方から経営者の方まで、様々な視点があります。これまでは「自分は何を見ればよいのか」という疑問への答えが弱かった面もありますが、今年はその人の目的に沿ったわかりやすい例をあげ、方向性を持たせた展示やコンファレンスを行っていきます。

中核ネットワーク「ShowNet」の今年のチャレンジ

佐藤:開催期間中、すべてのネットワーク基盤として機能するのが「ShowNet」です。例年から世界最高速のネットワークを構築しているこのShowNetは、90Gの帯域で幕張と大手町の間を結び、今年も最高速をマークしています。

本年のShowNetのメインテーマは「インターネット・エボリューションズ」。サブテーマとして「多様化・高度化するインターネット技術の今、そしてこれから」をあげて様々な挑戦を行っていきます。
これまでは、エンタープライズ的な技術にも焦点を当ててネットワークを構築していましたが、今年はISP的なモデルに注力します。これは、様々な技術を盛り込んだために全体像がつかみにくくなっていたのではないかという思いと、The Internetというテーマをつけたからこそ「インターネットを支える根幹技術とはなにか」という点により着目したためです。
ShowNetという世界最高速のネットワークの中で、専用線や広域LANモデル、キャリアモデルを取り込み、さらにIPv6をメインとした環境を構築します。

特にIPv6という点では、ShowNet CafeでネイティブなIPv6環境を提供し、さらにアプリケーションを通じてIPv6ならではの楽しみ方を体験していただこうと考えています。 また、皆様に日々進化するShowNetの「今」をわかっていただける特別ブース「All About ShowNet」を構築いたします。こちらのブースではNOCメンバーが毎日、最新情報を更新していきます。
さらに、ShowNet構築に携わったNOCメンバーによるウォーキングツアーやワークショップを今年も開催します。ワークショップは昨年からはじまったものですが、丸1日という長丁場のため参加が難しいという意見もありました。そこで今年はスペシャルセミナーという形で、2時間のセッションを3つ組み合わせた形で行います。

構築やオペレーションの部分、さらにセキュリティを考えながら行う箇所など、Interopに参加する様々なレイヤーに属する方の興味がある分野、パートに切り分けた内容となっています。 自分の目線に合致したところで、ShowNetの良いところを見てもらいたい考えています。ほとんどのNOCメンバーがいずれかのパートに参加するので、非常に面白いセッションになるでしょう。

新たな企画展示「エンタープライズソリューションShowCase

佐藤:例年、展示会場内ではテーマごとの機器やソリューションを集めたShowCaseを用意しています。今年はShowNetがThe Internetの構築に注力しているため、従来含んでいたエンタープライズ分野を独立して「エンタープライズソリューションShowCase」を展開します。

このエンタープライズソリューションShowCaseは、これまでセキュリティShowCaseやIPコミュニケーションShowCaseとして別々に展示していたものを、すべてエンタープライズのためのソリューションであるとして、まとめた形で新しい見せ方を実現するものです。 今皆さんが持っている課題や目的に合わせ、仮想化ソリューションや内部統制、ITガバナンス、TCO削減のためのオペレーションなど、様々なテーマを取り上げます。 さらに、もう1つ新しい企画として「Web 2.0パビリオン」があります。

The Internetというテーマの中で、やはりインフラだけでなくアプリケーションの分野にもフォーカスする必要があると考えました。従来はこのような展示ではオープンステージを設けていましたが、今年は別室でプライベートセミナーを行い、より細かく聞きたい方のための内容となっています。
このWeb 2.0パビリオンでは、先日アメリカで開催されたWeb 2.0 Expoの報告も行われる予定です。今、世界的に一番最先端を走っているカリフォルニアで、どのような展開があるのか、についての最新レポートとなります。Web 2.0はコンシューマのものだと考えられている方も多いかと思いますが、コンシューマでできることはエンタープライズでも実現できる、というイメージを持っていただきたいと考えています。

このほかにも、一昨年からはじまったベンチャーパビリオンが今年は参加企業が50社を超えたほか、Koreaパビリオンなどにも一層力を入れていきます。

より放送、映像に特化した「Interop Media Convergence」

大嶋:昨年からスタートしたInterop Media Convergenceは放送と通信にフォーカスしたイベントです。
取り上げるテーマとしては、地デジからIPTVまで、広くメディアコンテンツビジネスを扱う専門的なイベントとなっています。コンファレンスでは、ポストデジタルを見据えた最新動向や、著作権、IPTV、次世代放送技術などのテーマをあげています。昨年よりもテーマを削り、その分厳選したコンテンツを用意しています。

通信や放送の業界に携わっている方はもちろん、自社でコンテンツを持っていてビジネス参入を目指している方やメーカ、インテグレータの皆様にも、ぜひ参加していただきたいと考えています。

また、Interop側でも注目されるWeb 2.0について「Web 2.0時代の広告コミュニケーション」というテーマで放送と通信の連携や融合について講演を行います。またテレビショッピングなど、実際のビジネスと関連したテーマも取り上げます。
放送と通信の連携というと「インターネット上でテレビが見られる」といったことを連想しがちですが、人それぞれ受ける印象が違うため、もっとダイレクトなキーワードを多くちりばめ、具体的な内容を見ていただきたいと思います。

デジタル化、ネットやモバイル利用者拡大と連携にに合わせたテーマ選択

大嶋:昨年はじまったワンセグが好調に進んでおり、放送がデジタル化されたことによって新しい技術やメリットがでてきています。今後どういった展開になるかはわかりませんが、NHKのアーカイブについても現在ホットな話題となっています。 また日本におけるインターネットの使い方そのものが、アメリカをはじめとした諸外国と日本では大きく違うという点があります。

単に「放送のデジタル化」というだけでなく、日本の現状にローカライズした形でトピックを選んでいきたいと思います。 今年から、「デジタル放送/インターネット・モバイルサービス最前線」と題して、在京キー局、在阪局、ローカル局からの参加を頂いて、放送局側の最新の取り組みを紹介するコーナーを主催者企画として設けます。ワンセグ、データ放送的なものもあれば、ブロードバンドインターネットを駆使した取り組みやWeb2.0的なものを意識した取り組みなど、今までのイベントではなかなか見ることが出来なかったものを紹介していきます。

またWeb2.0に近いところでは、CGM/サーチクラスルームと題した無料のクラスルームを実施します。ここではSEOやサーチ技術などのリーディング企業による賢いネットの使い方や技術について紹介される予定です。

Interop Tokyo 2007&IMC2007にぜひ参加して「あなたの答え」を見つけてください

佐藤:繰り返しになりますが、Interop Tokyo 2007では、これまでに皆さんが持たれた課題に対して何らかの答えを用意しています。Interopはその課題を解決できる場でありたいと考えていますので、ぜひ参加して答えを見つけてほしいと思います。

大嶋:現在映像コンテンツを軸にしたビジネスは、放送・通信業界だけでなく一般企業とも深くかかわっています。幅広い分野の方々に、ぜひメディアコンバージェンスの潮流をご覧いただきたいと思っています。

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