オープンルータ・コンペティション
次世代のインターネットをつくりあげる技術者たちよ!集え!
近年、ルータの高速化、高機能化が進み、インターネット・バックボーン技術によって構築できるサービスはかつてない広がりを見せています。しかしながらその一方で、コアルータの大型化、機能の重層化・細分化、技術課題の専門化などにより、技術とアジェンダの共有が難しくなっています。そこで、インターネットの中枢部におけるオープンイノベーションを取り戻し、次世代のインターネットをつくりあげることのできる技術者を発掘し顕彰する場として、オープンルータ・コンペティションを開催します。
スポンサー賞 受賞者決定!
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受賞チーム:@SRCHACK.ORG 『手はんだで造るEthernetスイッチ箱』
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受賞チーム:ULTRA200 『ULTRA200 ~さらなる限界に挑戦~』
応募作品ライブデモンストレーション・最終審査会・表彰式
応募5チームが賞金を巡って熱いデモを行います。
先日6月6日に開催された事前の技術審査会の終わったあと、普段辛口で知られる実行委員のメンバー、スポンサーのみなさまが、声をそろえて「今回のORCはすごい応募作品が集まった!」、「メイカーたちが次のイノベーションを作っている匂いがする」「モノづくりの原点としての"たのしさ"にあふれている。」などの応募チームへの激励が飛び交いました。
今回の応募作品の全貌は6月12日14:30~国際会議場2F201であきらかに!
2013年6月12日(水)14:30~17:00
国際会議場2F 201A号室
聴講無料、一般参加自由
※特に事前登録は必要ありません。ぜひご参加ください。
最終審査会当日は会場の様子をUstreamでも生中継!
6月6日 技術審査会を実施しました
2013年6月6日、ついに幕張メッセ内某所に精鋭5チームがあつまり、技術審査会を実施しました。
この技術審査会を受けて、本番のライブデモンストレーションと最終審査に向けた最後の仕上げを各チームが行います。
オープンルータコンペティション 多数の応募の中から第一次審査を通過した精鋭5チーム発表!
第一次審査通過チーム 応募内容 | ||
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チームARMS 『コモディディL3SW/ルータでオープンなSDNを実現しよう-Chef/mruby編-』 |
GoogleやFacebookなど膨大な数のサーバを必要とするユーザは、ODMによるハードウェアの調達によりコスト削減を進めた結果、サーバのコモディティ化が進みました。 この流れはクラウドサービスの普及に従いさらに広がることが予想されます。さらに最近では、L3SWやRouter等ネットワーク機器までコモディティ化が進行しています。 ネットワーク機器のコモディティ化が進むと、結果として内部のソフトウェアがオープン化されます。我々は、SDNの制御対象ノードはソフトウェアまで含めてオープンな機器(Open Router)であることが望ましいと考えます。 本プロジェクトでは、ODMベースのL3SWやRouterに対してChefを実装し、IaaSと同じ手法でネットワーク機器を制御することの有効性について検証します。 | |
@SRCHACK.ORG 『手はんだで造るEthernetスイッチ箱』 |
近年、VXLAN、TRILL、OpenFlow等のプロトコルが登場し注目を浴びる中、スイッチファームウェアへの機能搭載はなかなか進んでおらず、これらの検証環境を入手する事は仮想スイッチを除き困難な状況が続いている。 技術者が自分の欲しい物理スイッチ環境をプログラマブルに作成できる箱が、この問題を解決します。 この箱は仮想スイッチを作成するのと同様の作業で物理スイッチを作成できる事の愉しさをご提供します。どうかご賞味下さい。 | |
ULTRA200 『ULTRA200 ~さらなる限界に挑戦~』 |
本計画では,費用対効果(コストパフォーマンス)の高いIPルータを開発しています。天文学における研究最前線では、10ギガビット毎秒級以上のデータ処理性能が必要とされています。 国立天文台では、COTSを活用して、IA(IntelArchitecture)上で昨年度の100Gbps級のIP処理能力を発揮したULTRA40高速IPルータをブラッシュアップし、200Gbps級の処理能力に高めたULTRA200の開発をすすめています。 開発中のULTRA200をオープンな形で展示し、技術的な交流を通して、さらなる性能向上を目標とします。 | |
KAIT-ORC 『シンボリックルータ SKAIT の提案』 |
空中に浮遊し容易に視認できるルータ機能、「SKAIT」を提案する。SKAITは、災害時や屋外イベントなど臨時にネットワークが必要となる状況で、仮設インフラを提供すると共に、ルータそのものをシンボル化する事で、災害救助やイベントのサポートをすることを目的とする。 具体的には様々な機能(カメラ、LED,複数の無線インタフェース、GPS)を持ったルータをバルーンに載せることで、利用者へのアクセスエリアの視認化や接続状況の見える化を行い、災害時の救助要請の補助や救助隊への情報提供やイベント模様の交換などを行う。 さらに、SKAIT同士で組んだネットワークを相互接続し、広域エリアをカバーできるシステムやアプリケーションの転送ポリシーに応じて、信頼性指向のパス設定やリアルタイム指向のパス設定などが選択できる仮設インフラを目指す。 | |
vyavyavya 『とあるVyattaの名前空間(ネームスペース)』 |
現在IaaSクラウド上において、仮想化されたネットワークを扱うためのソフトウェアルータとして、Vyattaが注目されている。 LinuxベースソフトウェアルータであるVyattaは、VMイメージとして、Amazon EC2やさくらなどを始めとする多くのIaaSクラウド上で利用可能である。 しかし、Vyattaは、Vyatta自体をそのまま仮想環境上で利用することはできるが、一方でVyatta自体にネットワークの仮想化を支援する機構を持たない。 そこで、本システムでは、OSSであるVyattaのCLIを拡張し、VyattaのベースであるLinuxがもつNetwork Namespaceを利用して、経路表の仮想化、VRFを使用可能にする。 これによって、Vyatta自身にネットワーク仮想化を実現する機能を持たせる。 |
開催概要
開催概要 | ||
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名称 | Interop Tokyo 2013 特別企画 Open Router Competition (略称:ORC) (オープンルータ・コンペティション) |
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主催 | オープンルータ・コンペティション実行委員会 | |
運営 | Interop Tokyo 2013 運営事務局(株式会社ナノオプト・メディア 内) | |
特別協力 | Interop Tokyo 2013 ShowNet NOCチームメンバー |
オープンルータ・コンペティション実行委員会
●実行委員長 | |
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門林 雄基 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
●実行委員 | |
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金海 好彦 | NEC |
河合 栄治 | 独立行政法人 情報通信研究機構 |
磯貝 彰則 | NTT ネットワークサービスシステム研究所 |
大原 久樹 | ヴイエムウェア株式会社 |
外山 隆司 | ドコモ・システムズ株式会社 |
オープンルータ・コンペティション応募推進委員
海老澤 健太郎 | パラレルス株式会社 | 浅間 正和 | 有限会社銀座堂 |
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近藤 邦昭 | 株式会社まほろば工房 |
島 慶一 | 株式会社インターネットイニシアティブ |
進藤 資訓 | ヴイエムウェア株式会社 |
櫨山 寛章 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
募集概要
課題
ソフトウェア、ハードウェアに関わらずOpenRouterを改良、または創造し、その成果を発表すること。
参加資格
- ●技術的なイノベーションの交換・交流ができること。また、その意味においてオープンな作品で参加すること。
- ●2名以上のチームとして参加することを推奨します。
- ●以下の重要日程のうち、一次審査突破チームは、幕張メッセで行われる技術審査およびライブデモに参加することが必須となります。
- ●年齢や職業、国籍による規定はありません。ただし、18歳以下の学生/生徒が参加する場合には、参加必須の重要日程に平日が含まれるため、保護者の同意が必要となります。
- ●日本語または英語でのプレゼンテーション能力を必須とします。
- ●Interop Tokyo 2012、2013に出展する製品等(参考出展・出品を含む)は対象外とします。
(ただし出展企業に所属している方の参加を妨げるものではありません。)
表彰
二次審査を経て、Interop Tokyoの会場で、各チームのライブデモによる最終審査を行い、優秀チームを決定、表彰します。
グランプリ、スポンサー賞、そのほかパフォーマンスや見た目など、様々な観点から評価し、いくつかの賞を準備する予定です。詳細は後日告知します。
重要日程
重要日程 | ||
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応募開始 | 2013年1月21日 | |
ORC Night | 2013年1月28日 | |
応募締切 | 2013年3月31日 | |
第一次書類審査発表 | 2013年4月中~下旬 | |
第二次技術審査会 (於:幕張メッセ・ShowNet HOTSTAGE会場) |
2013年6月6日 | |
Interop Tokyo 2013 展示会会期 | 2013年6月12日、13日、14日 | |
最終審査会・授賞式 (於:幕張メッセ国際会議場2F201A) 聴講無料・一般聴講可能 |
2013年6月12日 14:30-17:00 |
展示と相互接続の機会について
受賞作品はInterop Tokyoの期間中、展示会場内にて展示を行う予定です。 詳細は第一次書類審査通過チームに通知します。
また、第一次書類審査通過チームには、6月に行われる技術審査会にて Interop Tokyo 2013会場内に設置されるネットワークの相互接続実証プロジェクト、 「ShowNet」に参加作品を接続し、各種検証をする機会があります。
応募について
参加募集は締め切りました。
2013年1月28日「ORC Night」を開催しました。
昨年初めて幕張メッセで開催され、参加10チームによる熱い戦いが繰り広げられた「オープンルータ・コンペティション」。
2013年の開催と参加者募集開始に先駆け、プレ・イベントを兼ねてネットワーク機器におけるオープンソース開発研究会として「ORC Night」を開催しました。オープンルータ技術にご興味のお持ちの新進気鋭の技術者がに多数ご参加をいただきました。ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
- 日時: 2013年 1月 28日(月)
プログラム | ||
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18:00-18:20 | 「オープンルータの課題 ~ HotSDN のトピックから」 オープンルータ・コンペティション実行委員長 奈良先端科学技術大学院大学 門林 雄基 |
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18:20-18:40 | 「ORC後の進展と賞金の使い道」 前回ORCグランプリチーム「まるたか」代表 慶應義塾大学 空閑 洋平 資料を見る |
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18:50-19:10 | 「仮想OpenWRTとQOMETで作る箱庭無線メッシュネットワーク」 IIJイノベーションインスティテュート 島 慶一 資料を見る |
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19:10-19:30 | 「Tremaを使ってOpenFlowプログラミングを始めてみませんか?」 NEC クラウドシステム研 内田 曜教 |