ShowNetの歴史

ShowNetは、Interopを支える基幹ネットワークとして毎年、最先端技術を駆使して構築されてきた壮大な相互接続の実験場である。
通常ではベンダー同士が対等の関係で並び合う機会はほとんどなかったが、Interopによって最新モデルの相互検証を確認できる機会が得られるようになった。Interopが日本で開催されてから今年で20回目。このイベントの要となるShowNetの過去の歩みを簡単に振り返ってみよう。

InteropNetからShowNetへ。国内でShowNetを構築

Interopが日本で開催された1994年頃は、まだインターネットの黎明期。80年代後半から90年代初頭にかけて、インターネットはWIDEなど一部の大学研究者を除いて、まだ世間にほとんど認知されていない時代だった。企業内ではLANとパソコン通信が中心的な役割を果たしていたが、ネットワークは事業者ごとに閉じられており、企業同士での相互接続もあまり意識されない時代であった。
そのような中で、Interopが国内で初めて開催された。第1回目のInteropでは、インターネットやE-Mailの体験コーナーを設け、実際にどのようなことができるのかを説いた。まだShowNet自体も「InteropNet」という名称になっており、機器接続検証(Hotstage)も米国で行われていた。
1995年になるとWindows 95が登場し、パソコン通信を利用していた層を中心に、インターネットが急速に広がり始めた。当時のInteropでは、バックボーンにATMやFDDIを利用していた。
1996年から1997年には100MbpsクラスのLANも出始め、相互接続のトライアルを実施。先進的な技術として、まだほとんど知られていなかった無線LANや映像配信の技術にもいち早くチャレンジした。また、すでにIPv6技術についても着手。
1998年には国内のInteropにおいて、いよいよ日本のエンジニアが一丸となって独自のネットワーク「ShowNet」を構築するようになった。この年はGbEが現れ、バックボーン技術としても採用された。FDDIからイーサネットへと移行していった時期だった。

※つづきはShowNet Magazine(PDF形式 1MB)をご覧ください。

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