Web2.0を提唱したティム・オライリーが語ったWeb2.0の特長としていくつか要素がある。個人利用者の立場から見ると、情報を一方的に受けるのではなく情報の双方向性を高める(例としてはBlogやWikiなど)ことが大きなポイントとなる。またコンテンツ提供者の立場で見れば、Webサイト自体の操作性を高めるためのインターフェイスやデザインの向上などが重要な要素としてあげられるだろう。しかしその実体はいまだ漠としてつかみどころのない状態。そんな状態だからか、今回のWeb2.0パビリオンは各社それぞれの解釈に従っての独特な展示となっている。
情報の双方向性を利用してグループ間の情報共有をやりやすくするために、BlogやWikiを応用した社内グループウェアを提供するメーカー、また自由なWebサイトデザインを実現するための新たな言語環境を提唱するメーカーなど、実に各社各様の解釈を展開していた。さらに一歩推し進め、他のHPから引用してきた情報を取りまとめることを可能にする言語も見られた。これを企業に応用し、支店ごとにアップしている情報を本社側が取りまとめるためのツールにしたという例もある。今までは支店から送られた情報を本社側で取りまとめるという方法を取っていたが、この方法では本社側の取りまとめの手間と、支店からデータが送られる際のタイムラグというロスが生じる。新たな方式を取ることで、これらのロスを減らすことができたという。
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Web2.0に関する各社なりの展示を繰り広げる「Web2.0パビリオン」。注目のキーワードだけに足を止める来場者は多い
講座形式をとっている、CGM&サーチマーケティングクラスルーム。今すぐにWeb2.0的な情報をビジネスに役立てようとする、鋭いまなざしの来場者が目に付く。
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