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クラウドコンピューティングコンペティション

次代のクラウドコンピューティングの精鋭たちよ!集え!
『クラウドコンピューティングコンペティション』

Mobile & Wireless Tokyo 2010

クラウドコンピューティングコンペティション結果発表

グランプリIBM賞 スポンサー社名:日本IBM株式会社様
HIBIKI
IBM特別賞 スポンサー社名:日本IBM株式会社様
MyCloud
Cisco賞 スポンサー社名:シスコシステムズ合同会社様
インベステック
DeNA賞 スポンサー社名:株式会社ディー・エヌ・エー様
ハピルス
livedoor賞 スポンサー社名:株式会社ライブドア様
パインテール
参加チーム一覧表
No.1 ダイナミック・ドキュメント・フレームワーク No.2 Kyeevaぷろじぇくと
No.3 パインテール No.4 Nerdbox Freaks
No.5 HIBIKI No.6 インベステック
No.7 kobaski とゆかいな仲間たち No.8 ハピルス
No.9 HagaUme No.10 MyCloud

開催主旨

米国発のテクノロジのうち、日本で消化されず浸透しなかったテクノロジは数多くあります。クラスタ技術、P2P技術、分散ストレージ技術、サービス・プロビジョニング技術の集大成としてのクラウドコンピューティングは、同様に消化不良に終わるのでしょうか。クラウドコンピューティングは業界全体での盛り上がりを見せるのでしょうか?それとも寡占状態が続くのでしょうか?若く、やる気のあるエンジニアでさえもクラウドコンピューティングは自分には手が出ない領域だと思っているのではないでしょうか? そこで、今回「Interop Tokyo」の場を利用して、若い多くのエンジニアが、クラウドコンピューティング・テクノロジに触れ、自らコードを書いて試せる環境と、その環境を利用したコンペティションとして、「InteropTokyo 2010 クラウドコンピューティングコンペティション」を開催します。

「Interop Tokyo」は、他のビジネスショーにはみられない最先端の実稼働ネットワークにおけるライブデモンストレーションと製品展示が行われる一大イベントであり、特定企業パートナーに限定されないオープンな環境で皆様の創造性を発揮していただくことができます。

開催概要

名称 クラウドコンピューティングコンペティション(略称:クラウドコン)
主催 クラウドコンピューティングコンペティション実行委員会
特別協力 Interop Tokyo 2010 ShowNet NOCチームメンバー
StarBED Project
北陸先端科学技術大学院大学インターネット研究センター
独立行政法人情報通信研究機構
運営 Interop Tokyo 2010運営事務局 (株式会社ナノオプト・メディア内)

スポンサー

プラチナスポンサー

日本アイ・ビー・エム株式会社

ゴールドスポンサー

シスコシステムズ合同会社 株式会社ディー・エヌ・エー 株式会社ライブドア

クラウドコンピューティングコンペティション実行委員会

実行委員長
門林 雄基
奈良先端科学技術大学院大学
実行委員
岡田 良太郎
株式会社テックスタイル
織 学
日本アイ・ビー・エム株式会社
斉藤 賢爾
慶應義塾大学
首藤 一幸
東京工業大学
宮地 利幸
  • 独立行政法人情報通信研究機構
  • 北陸先端科学技術大学院大学
三輪 信介
  • 独立行政法人情報通信研究機構
  • 北陸先端科学技術大学院大学

各参加者のデモ内容

No. 1 ダイナミック・ドキュメント・フレームワーク

JavaScriptによるWeb3階層システムとは、データを社内(プライベート)にアプリケーションをクラウド(パブリック)に配置するハイブリッド・クラウド・モデルの一形態です。これは、プレゼンテーション層を HtToolkit、アプリケーション層をAptanaJaxer、データ層をPersevereの組み合わせから成る 「JavaScript Native」なシステムで、ページ処理をブラウザ側に分散する方式により、アプリケーションサーバのCPU負荷と通信データ量を劇的に削減し、エネルギーコストを抑制します。

No.2 Kyeevaぷろじぇくと

今回のクラウドコンピューティングコンペティションでは、Kyeeva という多次元範囲検索が可能な分散 KVS を StarBED上で実際に動作させ、可視化デモを行うことを目標としています。Kyeeva は Skip Graph と CHord を組み合わせた構成となっており、実装は並列処理指向プログラミング言語 Erlang を用いて行っ ています。

No.3 パインテール

強力なスケールアウト性を武器にキーバリューストアは発展を遂げてきました。 しかし、キーバリューストアがスケールアウト性を手にする過程で犠牲にしてきた物もあります。その一つが範囲検索です。今回開発したMerDyはキーバリューストアの特徴であるスケールアウト性を実現しつつ複数の属性を持ったタプル群に対して範囲検索及び条件付き検索を行う事ができます。内部ではMercuryという範囲検索に適したキーバリューストアを信頼性のあるDynamo と組み合わせて運用しています。

No.4 Nerdbox Freaks

InteropCCC2009にてチーム名「模倣インターネット」で行ったミニチュアインターネットのアップデートです。その後1年間の研究開発の結果、昨年のデモで実施した規模のミニチュアインターネット(日本国内ASトポロジーを模したEBGP網)であれば3分から5分で構築できるようになりました(昨年は構築に1時間半かかっています)。そこで今年はライブデモにてミニチュアインターネットの構築を実演します!

No.5 HIBIKI

大規模分散データストア構築技術DHTの新たなルーティングアルゴリズムを提案し、クラウドサービスの裏側で利用される比較的小規模なネットワークからPeer-to-Peerに代表される大規模ネットワークまでをシームレスに扱うシステムを紹介します。
外部との連携時に社内サーバに閉じたデータ保存を行う応用や、AS内部のような特定ネットワーク内に閉じた通信を優先するルーティングなどを提示する予定です。

No.6 インベステック

チームインベステックでは「クラウド」の「進化を妨げる要因」の一つに「ファイル転送能力が低いこと」があることを考え、この要因を解消するためにファイル転送の高速化に成功しました。
今回のコンペティションでは、この高速化したファイル転送機能をさらにマルチキャスト化して分散ファイルシステムに組み込み、一般的な分散ファイルシステムとファイル入出力での性能比較実験を行います。

No.7 kobaski とゆかいな仲間たち

他とは二味違う分散キーバリューストア
我々は、Eventually Consistentな分散キーバリューストア(KVS)で、複数ノードにまたがった「集合演算」と「一貫した更新」を実現しました。具体的には、集合演算では”Equi-Join”などを、一貫した更新では”条件分岐つき複数キー更新”などを可能にします。これにより、従来のRDBに馴染んだ開発者にとっても分散 KVS が身近なものになることを期待します。

No.8 ハピルス

分散大量データ処理フレームワークとして注目を集めるApache Hadoopで、前人未踏のZeroConfでの動的計算ノード(スレーブ)追加を分散ビルドフレームワークHudsonを利用して可能にします。 数十~百台程度のスレーブをこの仕組みで接続し、RubyによるHadoop処理フレームワークHadoop papyrusによる大量処理デモを行います。
さらに、実際に処理可能なノード追加の限界にもチャレンジします。

No.9 HagaUme

クラウド化されたサーバ環境においては障害発生点が複雑化し、管理システムにも検知できない障害が発生する場合があります。また、ユーザ間で問題点を伝達する場合、認識の違いなどの不理解により意思疎通が阻害される可能性があります。そこで、チーム HagaUme ではユーザが持つ数値化した情報を共有し、評判共有型サーバ健常性判定システムを提供します。

No.10 MyCloud

近年注目を浴びているクラウドコンピューティングには、プライバシー漏洩・信頼性の欠如・ロックイン・遅延といった問題があります。
そこで私たちが開発するのは”MyCloud”という新しいクラウドサービスです。 MyCloudは、複数のベンダのパブリッククラウドを構成ノードとして、一つの大きなクラウドストレージを構築します。MyCloudの特徴として、データを秘密分散し、複数のクラウドに冗長配置することによって、プライバシー保護・脱ロックイン・転送速度向上といったメリットを生み出します。

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