デイリーレポート
「3年後が今ここにある」Interop Tokyo 2008スタート!
幕張メッセにおいて6月9日、Interop Tokyo 2008の会期がはじまった。例年通り、6月9日および6月10日には国際会議場においてエデュケーショナル・コンファレンスが開催される。日本の最先端のネットワーク環境に関する知識を吸収したい多くの技術者が熱心に講義に聞き入った。
ワークショップの参加者は今年も「熱い」
今年もスタートしたInterop Tokyo 2008では、6月9日10日の両日にエデュケーショナル・コンファレンスが行われる。この2日間は、1日目は4つの、2日目は5つのテーマを1日かけて解説するワークショップが開催され、まさに「実践的」なテーマを取り上げて、最新のネットワーク技術に関する講義が行われた。単にこれまでの技術情報をおさらいするにとどまらず、これからのネットワークやそれを取り巻く環境がどのようになっていくのかを感じられる内容が目白押しだ。
本年のセミナー&ワークショップの資料。ワークショップのテキストは分冊化され(左)、セッションは曜日ごとにまとめられている(右)。
特にIPv4の枯渇や近年のセキュリティ問題への対処など、「今」必要とされるテーマを扱ったワークショップでは、あいにくの雨にもかかわらず非常に多い人数が参加している。昨年に引き続き「中堅」の技術者が多くみられ、実際のビジネスに取り入れようとしてか、途中に挟まれる休憩時間も惜しむように積極的に参加者から講演者に対して鋭い質問が浴びせられていた。参加者の1人は「単に技術を知っている人の講演を聞くだけではなく、実際の現場で運用に携わる人から最新の情報を得て、さらに質問することで疑問も解消することができした。これはInteropが非常に現場に密接に関連したコンファレンスを提供してくれているためだと思います」とコメントしてくれた。
実例と実際のデモンストレーションを基に行われるワークショップ。参加者自身の現場での疑問にもその場で明快な答えをくれる。
11日の展示会場スタートに向けて準備は万全?
エデュケーショナル・コンファレンスが行われている国際会議場とは一転して、慌しい動きが見られるのが展示会場だ。まさに急ピッチで会場設営が進められており、行きかう人々も一心不乱にそれぞれの作業に集中している。
各パビリオンも着々と準備が進められている。今年のInteropのテーマとしても取り上げられている「Green IT@Interop」と「ENTERPRISE 2.0パビリオン」はホール3でお目見えの時を待っている。さらに「Security@Interop」もステージの設営が終わり、あとは参加者が来場するのを待っている状態だ。「VENTURE」「Korea」の両パビリオンも用意は万端。参加企業各社の展示はこれからが大詰めといった状態だ。
今注目のテーマを扱った「Green IT@Interop」と「ENTERPRISE 2.0パビリオン」。その内容は会場でぜひ確かめてもらいたい。
「Security@Interop」のステージ。3年後には本当にセキュリティの心配はなくなるのか? その答えが待っている。
展示会場内にお引越し「ShowNet NOC」
さてShowNetには毎年様々な「目玉」があるが、今年はなんといってもネットワーク・オペレーション・センター(NOC)が会場内に引越ししたことがあげられるだろう。ホール2に中心となるNOCが位置し、さらにホール4にもリモートNOC(?)が存在する。しかしネットワークの中継点となるPODの姿を今年は発見できていない。もしや今年はNOCでの集中オペレーションを実施するのだろうか?その謎はぜひ「ShowNet ウォーキング ツアー」に参加して解決してほしい。ShowNetウォーキング ツアーは毎年人気が高く、さらに人数も制限されていることから参加したい人は早めに4ホールNOC横のツアーカウンターをめざせ!
さらに今年はShowNetを構築したノウハウを自分の手で確かめながら学べる「ShowNetハンズオンセッション(有料)」と「MINIハンズオンセッション(無料)」が用意されている。また、ShowNetについて直接質問できるASK NOCをNOC前に設置! ぜひこちらにも参加して、日本の最先端ネットワーク「ShowNet」の奥の奥まで知ってもらいたい。
とても珍しい「NOCブースを上から見た」図。昨年好評だった「AllAbout ShowNet」は、今年は実際の機材の横に手書きパネルを設置するとのこと。
空中配線は今年も健在。なんと今年のShowNetは初の100G越えを果たした! 心なしか配線もいつもより太く見える。
「Interop Media Convergence」の会場も完成間近!
併催イベントとしてインターネットの放送の未来を見つめる「Interop Media Convergence」。
今年の目玉の1つとして、急速にデジタル化が進む映画製作現場にフォーカスを当て、「Digital for Cinema Pro」と題した展示が行われる。国際会議場ではRed Digital Cinema社の革新的指導者 Ted Schilowitz氏による講演も行われる。
コンテンツ制作・配信の現場にはもはや「デジタル化」の流れは避けて通れない課題となっている。ぜひInterop Media Convergenceに参加して、今抱えている問題に対する答えを見つけていただきたい。
「Interop Media Convergence」には、今年も様々なコンテンツ事業者やメディアがブースを構えている。
事前登録が間に合わなかった人は無料招待券をゲットしよう!
6月11日からはいよいよ展示会場がオープンする。午後からは混雑が予測されることから、Interop Tokyoでは毎年「早期来場キャンペーン」を行っている。これは早い時間帯に来場した方先着2,000名にプレゼント抽選券を配布するというものだ。ぜひ午前中に来場して景品をゲットしてもらいたい。
展示会場のオープンに合わせ、国際会議場においても基調講演やワークショップ、ケーススタディセッションなどが行われる。これらのセッションは毎年多くの人気で満席も多いのだが、もし席があれば当日でも聴講が可能だ。
同様に展示会場への参加もWebページからPDF形式の当日登録用紙がダウンロードできる。この用紙に記入して当日「登録カウンター」に提出すれば、無料で入場することが可能となる。「3年後のリアリティ」を実際に構築されたネットワークを通して体験できるInterop Tokyo 2008にぜひ参加して、
次世代のネットワークの真実をその目にしていただきたい。